The MISTみた。
去年あたり「ラスト15分の衝撃」という惹句と賛否両論すぎる評価を見て気になってた。ネタバレ避けた感想は無理な映画なので、「続きを読む」で畳んでおきます。
個人的には良い作品だと思いますが、元気が出るタイプの映画ではないので諸手をあげて薦めにくい。

ミスト [DVD]

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眼鏡の店員オリーが大変素敵です。チビメタボなおっさんなのに、あんなに格好良いのは反則だなおい。死んじゃって残念すぎた。オリーを愛でるためだけに、前半をもう一度観たいくらいです。あと最後のあたりで車をまたいで横切って行ったモンスターも大変格好よい。ラオシャンロンのようだ。
最初、霧の中の不可視の敵にビクビクしながら観てた。触手登場シーンでガッカリして、B級映画的に楽しむ方向で行こうとおもったら、最後そうきたか。「なんだー普通に父ちゃん喰われて救いのない全滅エンドか。ここで霧が晴れたら良い映画なのに」と思ったらほんとに晴れたので驚いた。
救援トラックに、序盤で助けを求めてた子持ち女性が乗ってたのがえぐいねー。というかキリスト教的。一番最初に愛と勇気ある行動を選択したのが、この助かった女性なんだよね。序盤でこの女性を見捨てた時点で、全員がキリスト教的価値観から見た罪を犯しちゃってんだった。「誰か一緒に来て」って言いだしたときは、私も「なにいってんの!一人で行きなさい!わが身が大事に決まってんだろ!」って思っちゃったもんな。
希望を持ち続けることの難しさと大切さ、選択の責任と重さについて大変わかりやすく描いた映画。