ポニョってきました。油断してたらすげえ面白かった。
ポニョきもかわいい!あとフジモトと、背後で小芝居するタコいいよ。タコ。
ところでこのポニョ人形が欲しすぎる。←ネタバレです

以下、だらだら感想。

子どもだったころの、世界のぐるぐる感を味わえる映画でした。ちっちゃい頃の脳内って普通にあんな感じだった気がする。綺麗なものと怖いものが全部一緒に混ざってる感じ。「大人にとっては電波なんだけど、子どもから見たら日常」もしくは「大人にとっては日常なんだけど、子どもから見たらものすごく楽しい」みたいな感覚の表現がすごいと思った。

日常からズレてこちらが異界に行く「千と千尋」が大人の目線で描かれた童話だとすると、異界からこっちに迫ってくるというか異界と日常の境目が曖昧な「ポニョ」は子どもの目線に近い童話だと思いました。

なんか思い出すなーと考えてたんですが、小学校にあがるまえ恐竜図鑑とか水木しげるの妖怪事典が大好きでわくわくしながら何度も読み返してたんですが、あの気分だ。人間が人魚の血肉を喰らって不老不死を手に入れるのが常道なのに、人間の血と加工肉を喰らって元気はつらつ!ソウスケとハムが大好き一直線!なポニョのキモコワかわいさ加減は最高だと思いました。日野日出志っぽい。

あとフジモトかわいい。最初はいちばん頭おかしい人かと思ったのに、結局いちばん苦労人で常識人だった。フジモトにせよソウスケの父にせよ、父親としての立ち位置のなさっぷりがすごい。父ちゃんたちがんばれ。

この映画って、あんま細かい部分やストーリーを、大人の目で文法的に読み解いたり批評したりするための映画じゃないと思うのですがどうだろう。そっち方向のアプローチもできる作品ではあるけど意味がないような気がする。わああっと楽しんだほうがいい!
あと5歳児の姿になったポニョのサイズというかスケールが、人間であるソウスケと違う感じがしたのですが、そんな感想は見かけないので目の錯覚かな。体格が良いとかじゃなくて、微妙に大きいというか違和感がある。ソウスケの友達数人にはまったくソレを感じなかったので、わざと微妙な異種感を出すための作画かと思ったんだけど気のせいかな。足の指が自由自在なのは便利でよいな!